「KONISHIKI KIDS
FOUNDATION」は、大相撲で活躍した小錦関が1996年に創設した基金で、自分の出身地であるオアフ島ワイアナエ地区の子どもたちが、夢を持って大きく成長できることを願って設立しました。
毎年1回(たまに2回)、ワイアナエ地区の各学校から代表の生徒を日本へ招待し、相撲部屋や江戸東京博物館を訪れたり、生け花などを体験して、さまざまな日本文化を感じ取ってもらう活動をします。そしてそのなかから、夢を持つこと、家族を大切にすること、学校に行くことの大切さ、進学することの大切さを教えています。
ワイアナエ地区は経済的に困窮している生活者が多く、子どもたちも満足な教育が受けられないのが現実です。教育が十分でなければ将来の生活に大きな影響が出ます。
片親がいない家の子、子どもが7人8人といるのに収入があるのは片方の親だけという家、表からは見えにくい麻薬の蔓延など、この地区はさまざまな問題を抱えています。
中学校を卒業しても高校に行けず*1、働きに出る子どもは決してめずらしくありません。
しかし、ここの出身者である KONISHIKI さんは、高校卒業後日本に渡り大相撲で大関の地位にまで上り詰め、日本に帰化。大きな夢をつかみました。いま KONISHIKI さんは、出身地の子どもたちに夢をつかんでほしいと願い、この活動を進めています。
*1
ハワイ州では18歳までが義務教育です。アメリカ合衆国では、このほかカリフォルニア、オハイオ、オレゴン、テキサス、ユタ、ウィスコンシンなどの13州でも同様ですが、他の州では16歳まで、17歳までといった違いがあります。
(参考:Digest
of Education Statistics)
KONISHIKI さんは地元ハワイの名士であり、多くの人々から尊敬されています。
また元警察官である彼の父親も、国連におけるスピーチを行うなどの活躍をしています。しかし決して気位の高い人物ではなく大変フレンドリーで、「息子は日本人のおかげでここまでになれた。日本の人たちに恩返しをしなければならない」と語っているそうです。