では、小切手の処理は実際にどういうものなのか。
先に述べたように、米国では小切手による支払いが圧倒的に多い(1日約2億7000万枚)ため、この部分のしくみを理解しておく必要があります。
日本ではお金持ちや法人でない限り、小切手帳を持って歩いたり、小切手で支払いをするなどということはまずありません。またご存知のように小切手を使うためには、銀行に当座預金の口座を開設しておく必要があります。
さて $1,200 と書かれた Check
をあなたが受け取ったとしましょう。あなたはもちろん、これを自分の口座がある銀行へ持ち込みます。これによって $1,200
を現金化したり、自分の預金口座に入金したりするためです。しかし、小切手そのものは単なる紙切れです。本当にお金の価値があるかどうかは、小切手を書いた(振り出した)人の口座に、額面以上の残高があるかどうかを確かめてからでなくてはわかりません。
Check を受け取った銀行は、この Check
をメール便で、決済サービス銀行を経由して振出人の銀行へ送ります。この時に支払い余力があれば、問題なく Check の受取人であるあなたの口座に
$1,200 が「ほんとうに入金」されます。
「ほんとうに入金」というのは、Check が持ち込まれた際には、いちおう残高は +$1,200 になるのですが、その $1,200
については利用できない状態、Available でない残高として受け付けられるという意味です。決済には日数がかかるわけですから、Check
を受け取ったからといって、すぐに使えるお金というわけではありません。
つまり、銀行に持ち込まれた Check に関して、瞬時に振出人の支払い余力を確認することができないのです。
「いや、お店で小切手を使って支払った時、オンラインで確認されたよ」とおっしゃる方もいるかもしれません。しかしこれは、そのお店が「取りっぱぐれ」がないようにするひとつの防衛手段で、小切手を振り出した人の残高照会などではなく、これまでの使用履歴を確認しているのです。振出人の小切手の使用パターンを確認し、いつも利用しているスーパーで使っているとかの情報を得て、お店側がその小切手を信用するかどうかの参考にしているのです。テレ・チェックといいます。
(→ TeleCheck)
それでは、もしあなたが受け取った Check が不渡りだったらどうなるのか。ここも日本人には理解しがたい仕組みが存在するのです。