2006年4月2日、今日は日曜日だ。
昨秋、勤務先が変わったため秋のハワイ旅行はとても無理な状況だった。 土日が休みの会社であったことは幸いだったが、逆にシフト勤務ではないからカレンダー上の休日以外の日に休むということは、なかなか厳しいものがある。

しかし今回は思い切って、月〜金の休暇を申請し、年度はじめに9連休をしてしまうという、日本のサラリーマンとしては暴挙ともいえる日程を組んだのであった。しかも第一月曜日は人事異動の発表がある日だ。私の「会社人」としての人生はここで潰(つい)えた。
...いや、とっくに「浮き草系サラリーマン」だったか。

今回の旅程は4泊6日、ニッポン人の典型的旅程である。
旅程の前後に余裕日数があるので楽だ。毎回ハワイ旅行から帰ってくると、写真や資料の整理、この旅行記の制作で忙しく、そのまま仕事に突入というのもなんだか落ち着かない感じで、ちょっとしたストレスがあった(これでもキチンと仕事をしようという気はある)。

関東は前線をともなった低気圧に覆われてしまい、離陸の日としてはあまりよい天候ではない。雨だけならまだしも風が強い。昨日の土曜が花見の最終日だった。


まっすぐ、成田空港の第2ターミナルへ向かう。
成田はターミナルビルが二つあるのでちょっと注意が必要だ。時間に余裕がないときにビルを間違えてしまうと「遅刻」してしまう恐れもある。
第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ無料のシャトルバスは、日中こそ8分おきにやってくるが、20時台からは20分おきになる。出発時、大きな荷物を抱えてターミナル間をあわてて移動することのないよう、 気をつけたほうがいい。

機内持ち込みできる荷物について説明の看板がある。実際に荷物をそこに置いて、寸法を測れるようになっている。
ANA 国際線エコノミークラスの場合、幅40cm×高さ55cm×奥行23cm 以下で、なおかつ3辺の長さの和が115cm 以下のもの、そして重量10Kg 以下のものを1個だけということになっている。
ユナイテッド航空のほうは、これがインチ表示になっている。幅14inc×高さ22inc×奥行9inc と表示されている。
そういえば、三角形の面積は底辺かける高さ割る2、だったな。関係ないか。

チェックインは自動チェックイン機を使ったが、スーツケースを預けるのはやはり人がいるチェックインカウンタとなる。 いつもは荷物を入れたダンボール箱を預けていたのだが、きょうは生まれて初めて購入した新品のスーツケースである。「TSA ロック」つきのスーツケースを買ったので、帰国時ハワイを発つときにカギを掛けてしまっても問題ない。

TSA (Transportation Security Administration) とは米運輸保安局のことで、米国内を出発する搭乗客が空港で預けた荷物を検査する役目もある。 したがってスーツケースはカギを掛けてはならない規則になっている。もしこのときスーツケースに鍵がかかっていると、破壊されて検査される。 スーツケースを壊されても、その結果中身が破損したり、なくなったとしても、文句は言えないという。
ただ例外として「TSA ロック」だけはカギを掛けても OK だ。なぜなら TSA 職員はマスターキーを使って開けることが出来るからだ。
出国審査を通り抜け、搭乗口へ進む。ちょっと高級感のある喫煙所が出来ている。

飛行機は ANA の NH 1052 便。私にとってはもう定番となってしまった便である。この季節はジャンボ機ではなく、B767-300ER という小ぶりの機材になる。
搭乗ゲートの「自動改札」はもちろんまだ閉まっているが、頭上にはあたらしく液晶画面の情報案内版が下がっている。


日本からハワイへは実にいろいろな人たちが出かけていく。
定年後のフルムーン旅行なのか、人生をかみしめるように微笑みあっている年配のご夫婦。世間をナメきったような若者グループ。「標準世帯」を体現しているような幸せそうな4人家族。小学校に上がったかどうかの子どもに向かってヤクザっぽい言葉で怒鳴っている若い母親。家に残してきた家族に「行ってくるね」 、と少し申し訳なさそうに電話している人。

ドコモからレンタルした現地用の携帯電話の準備をしておく。
私はふだん第2世代携帯電話であるムーバを使っているので、ハワイで使える GSM 1900MHz 機をレンタルするかたちになる。ハワイに滞在中も日本にいるときと変わらない使い勝手で i モードが利用できる。便利には違いないが、なにかと割高な料金がかかってしまう。コスト優先なら現地業者からレンタルするのが最も賢い。

笑い話で、日本にいるフリをして会社を休み、電話を海外転送設定しておいて思い切りバレてしまうということがある。これは技術仕様上いたしかたない。
電話が渡航先の通信事業者のネットワークに入ってしまえば、英語ガイダンスや米国特有の呼び出し音に変わってしまうからだ。
それよりなにより 「...海外転送中です」 のガイダンスが流れる場合もある。
もし「海外転送バレないサービス」なんてオプションがあったら、申し込みが殺到したりして...。


20:45。
搭乗開始になる。この「改札」のタイミングでパスポートの提示が義務付けられている。これも TSA が航空会社に要請しているためである。「ナメ切っていた」若者グループの一人は、なぜかここで引っかかっている。

40Bの席(通路側だ)に座ると、前回の旅と同じくまた足元に前席の太い脚部があり、ちょっとガッカリだ。わずかなことではあるが、狭いエコノミークラスで自分の足に与えられる空間は、とても大切だ。もう、この辺で気分はエコノミークラス症候群の第 一段階に入ってしまった。