2003年10月1日。
夜勤明けのまま、ハワイ出発日を迎えた。
仮眠しようかとも考えたが、もし寝過ごしてしまったら大変だ。持っていく荷物を確認し、床屋へ出かけることにする。
そういえば、未だドル現金を調達していない。
髪がさっぱりした後、近所の銀行で100ドルパックを2つ購入し、いったん自宅へ戻る。
買って間もないリュックに、これまた買って間もないパソコン、そしてカメラ一式を入れて背負う。かなり重たい。
しかし、キャリィカートにくくりつけた鞄は、衣料品などだけなので軽い。
衣料品の入った軽い鞄は、空港に着いたらチェックイン時に預けてしまおう。最悪、輸送途中でなくなってしまってもなんとかなる。重たいリュックは、
大事なものばかりなので機内持ち込み荷物だ。
早めに成田空港に移動したが、やはり夜勤明けの体では、あちこち歩き回る気は失せている。
第一ターミナルビルの見物はやめ、ぶらぶらと第二ターミナルビル内をうろつく。
空港公団とインテルの共同プロジェクトである、無線 LAN 体験コーナーが増えている。
SONY の VAIO や、DELL のノートブック
PC が設置されており、Z 式アームの蛍光灯もあって、ちょっとした仕事にも重宝するかもしれない。
自分の PC を起動して、以前から
サービスが行われている成田空港の無線 LAN
ネットワークに接続してみたが、「本日は無料」という初期画面が現れて、心置きなくインターネットを利用する。
普段なら、自分が加入している接続プロバイダに課金されるか、その場で「利用時間を購入するページ」から手続きしなければならない。
成田空港の無線 LAN についてはこちらをご覧ください。
19:30ころにチェックインカウンタへ進む。パスポートとマイレージカード、そして「
e チケット」を出す。航空券の発行が不要な e チケットは、少し料金が安くなる。
「ご旅行の目的はなんでしょうか?」
出国審査場ならともかく、チェックインカウンタで渡航目的を聞かれたのは、これが初めてだと思う。
搭乗券を受け取って、セキュリティ・チェックポイントへ進む。
機内持ち込み荷物や、ポケットのものなどをトレーに入れ検査装置に流す。ノートパソコンは鞄から取り出してトレーに入れ、流す。体のほうは、ベルトの金属製バックルが反応し、接触検査となる。ベルトの内側を調べられる。
セキュリティ チェックを通過すると、すぐに出国審査場だ。
私が順番を待っていると、おばさんグループが、ドサクサまぎれに斜めに割り込んできた。どうやら本人たちは割り込んだ認識すらない様子だ。そのうちの一人のおばさんが、「割り込み状態」に気づいた。
「あ、すいませぇ〜ん」
と言ったが、そのままポジションを変えることはなかった。やれやれ。
出国審査のブースは3つほどしか開いていない。「審査」という言葉の印象に反して、低姿勢な審査官ばかりだ。
審査官よりもさっきのおばさんこそ、「わが道を行く(?)」存在だ。
出国審査を通過したあたりに、小ぶりのカートが並んでいる。さっそく利用する。なんたって、A4 ファイルサイズの PC
と、デジカメ一式が入ったリュックは、かなり重い。
おっと、トイレへ行っておかねば。
日本の公共施設やデパートなどのトイレは、たいていきれいに清掃されているが、ここも入念に清掃整備されている。2,040円の空港施設使用料を払っているだけのことはある、といえるのだろうか。
ふと見ると、喫煙所の案内看板がある。
最近は日本でも、公共の場は禁煙が当たり前になってきている。私には喜ばしいことなのだが、これまで辺りかまわず喫煙していた人にとっては、非常につらいことだろう。
B-71 ゲートへ進む。
出国審査場からすぐのゲートだが、せっかく?成田空港に来ているので、「動く歩道」に乗って移動する。
ゲートのすぐ手前の椅子に座って、PC を開いてメールチェックをする。公衆無線 LAN は、上り下りともに3Mbps を超えている。
搭乗開始時刻になったが、座席は決まっているのだから、のんびりと列の後ろに並ぶ。「自動改札機」にボーディングパスを入れて通過する。
米国 TSA (Transportation Security Administration) の要請ということで、
このタイミングでパスポートの写真と本人とを照合する。
通過すると、例によって搭乗直前の荷物検査をやっている。しかしなぜか、私は検査対象にならなかった。「はい、行っていって」、とばかりに検査係の女性は、手首から先をチョイチョイと動かして、搭乗を促している。
飛行機は、今年4月と同じく航空三社の便名が割り当てられている。
・ エア ジャパン 1052便
・ 全日空 1052便
・ ユナイテッド 8226便
実際の飛行機や乗務員は、マスターエアラインであるエアジャパンだ。全日空の子会社なので、ほとんど全日空機といっていい。機材(飛行機)は B767-300ER、
シップナンバーは JA609A
だ。
ドアが閉まり、飛行機が動き出したが、約10分もかけて地上走行して滑走路に「到着」。離陸開始を知らせる「ポーン」という警報音が4回鳴る。
エンジン音が高くなる。背中に加速度を感じ始める。
とその時、座っていた CA
(客室乗務員)が飛び出してきた。
なんと、このタイミングで携帯電話を使っている乗客がいたのだ。