「あ、ありがとうございます!」
思わず頭を下げていた。生まれてはじめての無料アップグレードだ。もともと購入していた航空券はもちろんエコノミー・クラスだ。話には聞いていたが、実際にこういうことがあるのだなぁ、と思った。こりゃほんとに「感動した!」
かくして母、兄とのハワイ旅行の始まりは、3人とも生まれてはじめてのビジネスクラス体験となったのである。
よくガイドブックや Web
上の掲示板などで、いかに無料アップグレードをゲットするか、ということが話題になることがある。しかし無料アップグレードは積極的に「ゲット」する性格のものではないと思う。航空会社側の都合で、約束通りのサービスが提供されないときの代替手段なのだ。
いわば「棚からぼたもち」みたいなものと思っていたほうがいい。さもなければせっせと「マイル」を貯めるか。
とはいっても、カウンタ担当者の気持ち次第という部分も確かにあるようだ。そりゃやっぱり基本的には同じ金を払っている人に差をつけるわけだから、あまりムチャクチャな要求をする権利主張タイプは真っ先に嫌われてしまう可能性はあるだろう。もちろんその航空会社の利用頻度や会員資格をチェックされているのは言うまでもない。
さきほど X
線装置を通したダンボールをもう一度、今度は開披検査をするというので、別の「特設小机」に持っていく。女性職員によって箱を開けてのチェックだ。今の時期、ダンボール箱に荷物を入れていくなら、あまり厳重な梱包をしても意味がない。どうせ開披検査があるからだ。再梱包のためのガムテープなどは検査するところに置いてある。
一昨日、自宅の近所のスーパでもらってきたダンボール箱は、セキュリティチェックのステッカーや、クレームタグのバーコード、ANA
のテープに UNITED
のテープと、なんだか賑やかになってきた。
荷物を預け、次は持ち込み手荷物と自分の体のセキュリティチェック、そして出国手続き。25番ゲートへ行くと、すでに大勢の人が搭乗開始を待っていた。
この段階からして、C
クラスすなわちビジネスクラスは扱いが違ってくる。
大勢の Y
クラス(エコノミークラス)の人たちを横目に、一足先に搭乗できるのである。人の流れのままなだれ込んできた
Y クラスの人たちは、
「しばらくお待ちください」と押しとどめられている。
エコノミークラスを Y クラスというのは、economY
から来ているそうです。
ビジネスクラスが C クラスなのは、PAN AM(パン・アメリカン航空/倒産後は太平洋路線をユナイテッドが担当)が愛称として呼んでいた
Clipper Class に由来しているのだそうです。
JAL の SEASONS
や、ANA の CLUB ANA なども同じく愛称ですね。