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 2008/5/4
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 総領事館ってどんなところ?

多くの観光客にとって総領事館というと
「なんか、ガイドブックに書いてあったよふな...?」というところかもしれません。
しかし総領事館は、イザというときはもちろん、普段からとても重要な役割を担っています。

永住者や長期滞在者だけでなく、数日間の旅行者であっても、総領事館がどういうところなのか、どう私たちに関係してくるのかを知っておいてソンはありません。

この項では、在ホノルル日本国総領事館における、首席領事をはじめとした方々に対する取材を基に、その業務内容や、ここ最近の生の治安状況について触れていきます。


このページの取材につきましては、日本国外務省および在ホノルル日本国総領事館のご協力をいただきました。 また治安情報のコラムでは、総領事館でのインタビューを基にしながら、読者の理解を助ける目的で筆者が脚色を加えています。

 

 総領事館の仕事

ほとんどの観光客にとって 総領事館とは、「パスポートを無くしたときに行くところ」という感じが強いかもしれません。
もちろんパスポートの再発給(一時渡航書の発給)も総領事館の大切な仕事ですが、おもな仕事は、

  • 在留邦人の保護
  • 領事事務(パスポートの発給や各種証明など)
  • 両国の友好促進活動(日本文化の広報活動など)
  • その他

などです。
在留邦人保護はその意味が広く、戦争や暴動・テロなどの対応から、ふだんの地道な防犯活動まであります。この取材をした日の前日も、ハワイの日系企業などを集めての安全対策会議を行ったばかりでした。

また最近では、NHKTV-Japan の NGN (Nippon Golden Network = JP / EN )による緊急放送システムを利用してのアナウンス体制も整備されました(幸いまだ利用されていません)。

これは、ほぼリアルタイムで日本のテレビ放送が視聴でき、多くの在留邦人が加入しているケーブルテレビなのですが、たとえば規模の大きい災害が発生したなど、日本で重要なニュースがあった場合、TV 放送を強制的にインターラプトして、日本のニュースや総領事館からのメッセージを流すしくみです*

友好促進活動では、現在日米交流150周年記念イベントなどの仕事も行っています。このほか、在留邦人の国政選挙(比例区)に対する業務も行っています。


日本国内で重大かつ緊急のニュースがあった場合、放送を中断するかどうかを NHK が判断します。この指示を受けて TV-Japan が主調整室で現在の放送を中断、NHK からの放送に切り替えます。その際、事前に総領事館に連絡が入り、総領事館からのアナウンスがあれば緊急放送にのせるしくみになっています。
この緊急放送は、41軒のホテルの無料チャンネルで視聴が可能になっています。視聴可能なホテルのリストはココをクリックしてください。

 

 ここは日本の総領事館

ご存知の通り、日本国総領事館の敷地は「日本国」です。
来客用に、数台の乗用車が停められるスペースが門の手前にありますが、厳密にはこの部分も日本国なのだそうです。

もちろん、セキュリティガード(警備員)が入口に常駐しており、門から奥へ入るには、日本国のパスポート等の身分証明書が必要です。パスポートを紛失している場合は、警察への被害届等の提示が必要です。


総領事館、というと同時に想起されるのが大使館ではないでしょうか。しかし、大使館と総領事館は名前が違うとおり、その役割が違います。じつは筆者も今回の取材を通してはじめて知ったことがあります。それは、総領事館と大使館は指揮命令関係にあるわけではない、ということです。

大使館は一国の首都に一か所、大使は一国に一人いて、日本国を代表しています。たとえばアメリカ合衆国では、ワシントン D.C. に「Embassy of Japan」が置かれています。
総領事館は、大使館とおなじ公館ではあるものの、その国の各地域を管轄しており、役割・業務がちがうわけです
在米公館の管轄マップはここをクリック)。

各国に駐在している大使(特命全権大使)は天皇陛下による信任状の認証を受け、それぞれの国において日本国を代表しています。
いっぽう総領事は、外務大臣からの辞令を受け、その国の各地域で在留邦人の保護等にあたっているわけです。


在ホノルル日本国総領事館
Consulate General of Japan in Honolulu

1742 Nuuanu Avenue,
Honolulu, HI 96817-3201
Tel:(808)543-3111 Fax:(808)543-3170

http://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/


 ハワイ セーフティ マニュアル ブック 
(デジタル文書化および再配布許諾済)

●ハワイでの安全な過ごし方をわかりやすくまとめたものです。右の画像の上で右クリック、[対象をファイルに保存] を選択します。
●ファイルは PDF 形式 (1.54MB) です。最近のプリインストールパソコンならそのままご覧になれます。

 

 ハワイ、ほんとうの治安状況 (その1)

ハワイの現状の治安と、日本人観光客の状況はどうなのか。 被害にあう本当の原因は那辺(なへん)にあるのか。

「ハワイは本来、治安のよいところなのだけれど、『ハワイに来た!』という楽しさで100%気を緩めてしまい、外国に来ているという意識が希薄になってしまうところに、根本的な原因がある」ようです。

じつは観光客があっている被害で凶悪なものは少なく、置き引きやホテル強盗など、本人が注意していれば防げたものがほとんど、とのこと。これはガイドブックに載っている初歩的な注意事項です。
日本人観光客が被害に遭う典型的なパターンは次のようなものです。

  1. ツアー客がオプショナルツアーに参加しているとき
  2. きちんと制服を着てやってくるホテル強盗に対し
    安易にドアを開けてしまう
  3. 外出時に、余計なものまで持ち歩く
  4. 到着日に、レンタカーのトランクに積んであったスーツケースをそっくり持っていかれる

ツアーでハワイ旅行されている方は、「観光案内してもらっている」という意識が高いまま、少人数あるいは自分たちだけでオプショナルツアーに参加します。まさにこのとき、日本の感覚で振る舞ってしまうために、被害に遭うようです。

また、呼んでもいないのに部屋にやってくる人物に対して、ドアを開けてしまうことも、非常識なのです。
たとえ、「This is Hotel Security !(警備のものですが)」 といわれたとしても、身に覚えがなければ、まずフロントデスクに電話します。そんな人物をよこしたかどうか確認するのです。
もちろんドアスコープで相手を確認する、ドアチェーンを掛けた状態で気をつけながらドアを開ける、というのは基本中の基本です。

ビーチに出かけるのにパスポートや、何枚ものクレジットカード、多額の現金を持っていく、という人もまだまだいるようです。
「モノを置いておくにはどこがもっとも安全かを考え、出かける先やその目的によって持ち物を厳選することが大切」とのことです。

到着日に空港で借りたレンタカーで移動し、チェックインまでの時間を過ごすことはよくあります。ただし、レンタカーのトランクなど、簡単に開けられてしまうものなのです。荷物は先にホテルへ預けてしまいましょう。チェックイン前でも OK です。
―― Can I/we store my/our baggage ?
そう言って荷物を預け、引換証を受け取ります。


被害に遭われた方の多くは、届け出をするしないにかかわらず、結果としては「泣き寝入り」になっています。また現実問題として、自分の不注意から引き起こされる事件が多い日本人観光客に対して、現地警察も「やってらんない」というのが本音のようです。

 

 ハワイ、ほんとうの治安状況 (その2)

表に出てきにくい被害の代表には、女性のレイプ被害がありますが、ここでは男性に特有の被害をご紹介します。
簡単に言うと、コールガール(売春婦)にだまされて、カードの限度額一杯までキャッシングされてしまう被害が多発しているのです。

被害にあった男性は、みっともなくて人にも言えず泣き寝入りするか、中にはポリスレポートをする人もいるようですが、もともと「買春(かいしゅん)」から起きている事件に対して、警察もほとんど相手にしない、というのが現実です。


昼間は明るく平和なワイキキホテル街も、深夜ともなればそれなりに状況は変わってきます*1。日本人の宿泊率が比較的高い、ある有名ホテルを中心に、コールガールの姿も増えてきます*2

彼女たちも違法なことを承知の上でやっているわけですから、その場では価格交渉などしませんが、アナタの気分を十分に盛り上げておいたタイミングで、数百ドルから千ドルちかくを現金で払ってほしい、といわれます。
ここから彼女(とその背後組織)の「ゴールデン・プログラム」がスタートします。もちろんアナタはもう舞い上がっていますから、彼女の言いなりです。

現金は24時間、ATM で調達することができます。アナタは焦る気持ちを抑えつつ、クレジットカードを ATM に挿入します。
ところが操作がよくわからない。そこで、彼女は耳元でやさしくささやきながら、教えてくれます。
  「こうするのよ〜ん(ハートマーク)」
  「おお!そうかぁ!」
目的達成?まであと一歩。4ケタの暗証番号をポチポチっとやるだけです.....。


.....ここまできてピンと来ない方は重症です。
彼女のほんとうの目的は、アナタを ATM まで連れて行き、カードの暗証番号を読み取ること。最初に告げる金額など、どうでもよいのです。このあとアナタがシャワーを浴びているときなどに、身の回りのものをそっくり持ってドロンされてしまうのは目に見えています。もちろん、男たちが出てきて暴力的に奪われる場合もあるでしょう。

アナタはどうやって処理してよいかわからず、しばらく呆然とした後、ようやくカード会社に連絡を取りますが、もののみごとに限度額いっぱいまでキャッシングされている現実に愕然とします。
暗証番号を知られた上での被害ですから、カード会社や銀行に責任はなく、すべてアナタの責任になるのです。


「なぜ、そんな深夜にキャッシングする必要があったのです」
女性のポリスに問い詰められ、苦しまぎれに
「あの、その、ラーメンでも食べようかと思ったら、100ドル札はダメだっていうんで、それで ATM でおろそうと思って...」

もう女性ポリスには「バレバレ」です。
女性ポリスの気持ちは「ヤレヤレ」です。
ここで事件として扱ってもらい、裁判のために日本とハワイを往復するもよし、メンツのために黙々と返済人生を送るもよし、選択はあなたの自由であります。
以上、悲しい日本人男性の末路でありました...(合掌)。


*1 ワイキキホテル街が危険な場所ということは決してありません。時間と場所をわきまえた判断と行動が大切なのです。夜中に出歩くこと自体が危険な行動なのだという意識を持ってください。ハワイは決して桃源郷ではなく、「さまざまな人間」がいる現実社会です。
*2 日本人の宿泊率が比較的高いホテルを中心に、コールガールが屯(たむろ)することは、日本人男性の買春行動が少なくないことを示す何よりの証拠です。 また、日本の HIV の原因は、そのかなりの割合が海外買春ツアー等による「輸入」であることは、この分野の医療関係者の知るところです。

「けっきょく日本人とはそういう、レベルの低いマヌケな人種なのである」
というイメージを、世界の人々に印象づけるに十分な現象ではあります。

 


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