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 2008/5/4
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 「現地説明会」の実態

海外旅行といえば、お土産で頭を悩ます日本人は多いようです。
義理社会といわれる国からやってきたニッポン人は、同僚やご近所、同居親族など自分の周囲にお土産を配り、その行為によって「義理」を果たし、自分の居場所を確保する、なんていわれています。まるで「免罪符」のようなアイテムになっているわけです。

さて旅行会社のツアーで、ハワイ到着最初のスケジュールは現地説明会(またはウェルカムランチ)。しかし実体は、
「お客先取り囲い込み説法会」なのです。

もちろん、必要な人にとってはこんなに有難いサービスはありませんが、チョット考えてみては?というのが、この項のお話です。

 

 おしゃれな部屋でおいしい軽食、でもその前に

ハワイ旅行でよくあるパターンは、4泊6日程度のパッケージツアーで、ハワイ到着日に現地説明会があり、その後はオプショナルツアーなどで自由行動を楽しむ、というものです。

さてこの現地説明会、ちょっとした軽食がついたりするのですが、現地観光業者とのタイアップによるセールスタイム、というのが実態なのです(市内観光に組み込まれている場合もあります)。

現地説明会は、パッケージツアーでハワイに到着した日本人団体客がまず連れて行かれる場所です。自由行動が主体のツアーでも、これだけはお約束パターンです。

説明会の場所は有名ホテルのお洒落な部屋やショッピングセンター内の部屋で、見た目にもおいしそうな軽食が並んでいたりします。
しかし、これをいただく前に、現地スタッフの「お話」を聞かなければなりません。

 

 セールストークばかりじゃない

もちろん、大変ユーモアがあって話し上手な人が「お話」をするわけですが、これが人間心理というか、ハワイ初心者の心理を突いた、まことに巧みな話術なのです( プロですからあたりまえですが)。

セールストークを始める前に、ハワイ滞在中の注意点など、役に立つ情報を教えてくれます。お土産を買うなら、ここはニセモノだからこっちがいいとか、あまり日本人にバレていない、いいスポットがあるとか(バラしてるやん!)、女性はこんなことに注意してネ、といったお話です。

だいたい、この辺であなたは、彼女によい印象を持ち始め、話をすべて肯定的に聞くようになっています。
そしていよいよ、彼女からメインのメッセージが発せられます。

「チョコレート、ビーフジャーキー、コナ・コーヒー、いろんなお土産は町じゅうで安く売っているけれど、品質の悪いニセモノがたくさんあります。ここで予約していただければ、間違いのない、お土産として恥をかかない、上質のものを格安で提供できます!もちろんお渡しはお帰りの飛行機に乗る直前ですから 、チョー便利っ!」

 

 このサービスのありがたさ

確かに彼女が言っていることも一理あるのです。
義理のお土産をたくさん抱えて帰らねばならない方にとっては、お土産に時間やエネルギーを割くのは、正直イヤなものです。

ここで必要な数だけマルをつけて注文してしまえば、あとの自由行動時間を純粋に自分たちのために使うことができます。
また、帰りのホノルル空港で受け取る時は、典型的なバッグや箱でパッケージングされているため、通関手続きの時もほぼノーチェック。

でも、街で売っているお土産にも、いいものがたくさんあります。要は自分の物を見る目と、どれだけお土産を受け取る人のことを思い遣(や)っているかの問題ではないでしょうか?
チョコレートやビーフジャーキーなど、日本でも売っている「お約束土産」をもらって喜ぶ日本人はいまどきあんまりいないと思いますけどねぇ...。

 

 筆者雑感

長い機中泊を終えて到着した待望のハワイ!
さわやかな太陽、花の香を感じる乾いた風、
ホッとしたところで、きれいな部屋に通されておいしい軽食、巧みで楽しく役に立つトーク。

すっかり彼女に親近感を持ってしまったあなたは、周囲のニッポン人たちがいそいそと申し込み用紙に記入している状況で、浮いた存在になるのも恥ずかしく、配られたお土産リストやオプショナルツアーにサインをすることでしょう。
一生懸命説明してくれたお姉さんと目が合おうものなら、
「何ボサッとしてんねゃ。さっさと申し込まんかい」と
極上の笑顔を投げてきます。

この文章を書いている筆者も、数回経験しているわけですが、そのたびに考えてしまうことがあります。
昔、ワイドショーに出て泣いていた奥さん方は、こういう心理状態で羽毛布団を買ったり、浄水器を買ってしまったんだろうなぁ...なんて。ちょっと、いい過ぎですか(笑)。


えっ?現地説明会をキャンセルしたいって?
んー、でもホノルル空港に着いてすぐ、あなたの荷物(悪質なエージェントではパスポートも)は業者預かりになっていて、現地説明会に出席してからでないと渡してもらえない仕組みになってたりするんですよねぇ 。

旅行会社としては安いツアーの場合、現地観光業者からのバックマージンで収入を補っていたりするわけで、これも仕方のないこと、なのかもしれません。

とはいっても、空港到着後「自由解散」できる場合があります。
とくに滞在中、自由行動となっているパッケージツアーでは、
「ツアーくずし」とよばれる人々がたまにいて、みなさんと別れて、とっとと好きな場所へ行ってしまいます。

この場合たいてい、「離団書」みたいなものに署名を求められます。添乗員やランドオペレータ(現地係員)が、
「別行動して何かあっても、アタシァ知らないよ」
ということです。現地で時々見かける、
「 at your own risk (自己責任で)」ということですね。
前もって旅行会社の人にでも断っておけばスムーズ。

そういえば、日本人ツアー客のウェルカムランチの不自然な様子については、よく話題になります。
ツアー参加者みんなが、一室に入り、黙ーって食事をするのです。
しゃべっても、たまにヒソヒソと仲間うちで話す程度。緊張しながら食べているのかな?

 


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