最後に、ハワイ一人旅について、ちょっとだけお話したいと思います。
旅というものは、要するに非日常の場に自分を置くことだともいえます。そうすることによって、自分の「毎日くりかえし人生」を眺めてみたりすることができます。これは、酒を飲んでしみじみしたり、部屋で一人で考えたりする方法とは格段の違いがあると思うのです。
しかしこれは、自分ひとりが旅人になってみないと無理です。
自分は自分ひとりの人生を生きているのであり、究極的にはひとりぼっちの存在だからです。
「キミとボクは一心同体だ」
というのは、一人ぼっちの人間同士が深く理解しあっているということです
(一時的かつ強烈な思い込みという場合もあります)。
一人旅は、それ以外の旅とはまったく違います。単に人数が少ないということではありません。ひとりぼっちを現実に体感して過ごすことで、いやおうなく自分と向かい合うことになるのです。
間違っているかもしれませんが、宗教的な「祈り行動」と似た作用があるのかもしれません。
そして、生まれ育った国でなく、外国で一人ぼっちになってみるところに、本当の意味があるように思うのです。