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 2008/8/10
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 デジタルカメラ入門(その2)

ご自分のホームページにデジカメ写真を載せたりする方も多いでしょうし、デジカメの弱点を知っておきたい方もいらっしゃることと思います。デジカメについてもう少し突っ込んだ内容に触れてみます。

 

 ホームページ用には画素数よりレンズ性能

ウェブページ(ホームページ)をデジカメ写真で充実させたり、写真をメールで友人に送ったりという方もいらっしゃいます。目的がウェブページ、メール用なのであれば、目安として 50万ピクセル(画素)を超えていればじゅうぶんでしょう。
それよりもレンズ性能やその他の性能がよいものを選んでみてはいかがでしょうか。あきらかに画面上の仕上がりが違います。


コンピュータの画面に写真を表示する場合、画素数の多さはそのまま画面上での写真の大きさになります(CCDのピクセル数=画面上のピクセル数)。つまり、高画素数で撮った写真は画面からはみ出してしまい、見にくいことこのうえないのです。
さらに、写真が大きいということは、データ量も大きいわけですから、ページを見るほう、写真添付メールを受け取るほうにとっては、イライラさせられることになります。

最近の多くのデジカメの場合、記録画素数を変更できますが、これはつまり画面上での写真サイズを変えることになります。
目的に応じて撮影時に記録画素数を落としておくことで、適切なサイズで撮影できるとともに、記録メディアの撮影可能枚数も増えて一挙両得なのです。


下の2枚の写真は、同じ風景を筆者のデジカメで、記録画素数を変えて撮ったものです。サムネイル(小さい写真)をクリックしてオリジナル写真の大きさをを比較してみてください。

<<横浜みなとみらい地区の夜景>>
(高圧縮モードで撮影)
640 x 480
(約30万画素)
1360 x 1024
(約140万画素)

 

 画質を決める「データ圧縮」
さて画質について考える場合、記録画素数とともに知っておきたいのが「データ圧縮度」です。

デジカメで撮影された画像は、「データ」として記録されるわけですが、多くのデジカメではそのデータを圧縮し、データサイズを小さくした後に記録するようになっています。
圧縮によってデータサイズが小さく出来れば、その分たくさんの枚数を撮影できますし、インターネットでの利用など何かと便利ではあります。

ただこの「圧縮」、人間が気づかないようにうまく「ごまかし」ているともいえるわけで、じつは画質が低下しています。さらにほとんどのデジカメでは「JPEG(ジェイペグ)」という方式で圧縮するため、圧縮された画像を元のクオリティに戻すことはできません (不可逆圧縮)。

それではどうするのかというと、この圧縮度を変えてやることによって画質をコントロールするのです。もっとも高画質なのは「非圧縮」で、次に「低圧縮」、「高圧縮」ということになります。
各メーカでは、圧縮の度合いをそれぞれの呼び方で表記しています。

  非圧縮
またはより低圧縮
低圧縮 より高圧縮
OLYMPUS TIFF *1 SHQ
(Super High Quality)
HQ
(High Quality)
SQ
(Standard Quality)
Canon スーパー
ファイン

ファイン

ノーマル
Sony ファイン スタンダード

デジカメの最高のクオリティを引き出して撮影するということは、
 1、最大記録画素数に設定し、
 2、非圧縮、または低圧縮で記録する
ということになります。
最大画素数で撮影した画像をウェブページに載せたりする場合、画像処理ソフトを使って 640 x 480 などのサイズに縮小することが出来ます。この場合はその画像処理ソフトの性能や縮小方法の選択によって画質が異なってきます。

*1 TIFF は、インターネットで一般的に使われるJPEG ファイル形式ではありません。JPEG 形式は、程度の差はあるものの、圧縮されたデータ形式です。

 

 デジカメの泣きどころ、「タイム・ラグ」

デジカメも万能ではありません。
「泣きどころ」とでもいうべき特性を知っておくことも大切です。

「タイム・ラグ」には二つの意味があります。
シャッターを押したタイミングより、わずかに遅れた瞬間が撮影されるという「シャッター タイムラグ(レリーズ タイムラグ)」、
そして、撮影を開始できるまでの準備時間という意味です。

ほとんどのデジカメはオートフォーカスを採用しており、シャッターの半押しでピントを合わせ、さらに押し込むことでシャッターが切られます。「その瞬間」を待ってシャッターを切る場合、あらかじめシャッター半押しで準備しておくことがせめてもの対応策です。
また、液晶モニタを見ながらの撮影では、表示タイムラグがあるため、さらにもう一瞬遅れてしまいます。ファインダーをのぞいて撮ることがポイントです 。

連続して次の撮影をする場合も少々時間がかかります。デジカメ内の画像処理時間、そして記録メディアへの書き込み時間です。機種にもよりますが 合計5秒くらいかかります。
連写機能があるデジカメでは、すぐにメディアへ書き込みをすることはせず、専用メモリーにためておくことで時間を稼いでいます。
ほかに電源スイッチを入れてから撮影できるまでの時間も3秒〜5秒ほどかかります。

 

 デジカメの泣きどころ、「消費電力」

とにかくデジカメはバッテリを消費します。
CCD 撮像素子、液晶モニタ、ズーム機能はバッテリ消費の3大要素といえます。

  • なるべく電源スイッチは切っておく。
  • 液晶モニタをなるべく使わない。
  • ズームをやたら動かさない。

これを守ることで、かなりバッテリの「持ち」が違ってきます。
予備バッテリを準備しておくことも重要です。

 

 デジカメの泣きどころ、「紫色」

色にこだわるかどうかということになりますが、デジカメは原理的に紫色の表現が苦手です。

レンズから入射してきた光の周波数が CCD の画素ピッチを上回ると「モアレ」という、一種の画像ノイズが現れてしまいます。このモアレを防ぐためには、高い周波数成分の光、つまり紫色のような色をカットする必要があります。
そのため、「ローパスフィルタ」という、紫色あたりをカットしてしまうフィルタが使われているのです。


ところで銀塩カメラの露光面はフィルム、デジカメでは CCD です。
デジカメの露光面の面積は一般に銀塩カメラの約1/8であり、この小さい露光面に結像させなければなりません。
ローパスフィルタの使用と、小さい露光面への結像という理由から、じつは銀塩カメラに使われるレンズ以上の高性能レンズ(レンズ解像度の高いもの)が要求され ることになります。

 

 デジカメの泣きどころ、「デジタルズーム」

これもこだわりの程度になるのかもしれませんが、ズーム機能には

  • 光学ズーム
  • デジタルズーム

の2種類があります。
光学ズームはレンズの移動によって画像を大きくしているのに対し、デジタルズームは電気回路の処理によって、擬似的にズームアップしたような効果を狙っているものです。

最近のテレビの報道番組などでも、安易なデジタルズームで汚い画像を目にすることが多くなってきました。デジタルズームを使うと、モザイク効果をかけたような「スクエア・ノイズ」が目立ってきます。

きれいな画像を目指すなら、光学ズームの製品を選ぶとともに、デジタルズームはなるべく使わないようにした方が無難です。
高解像度で記録し小さいサイズでプリントする場合や、非常手段として使う場合以外は、デジタルズームはおすすめしません。

 


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