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Step 0. アナログモデムでインターネット接続のキホン |
このページでは、ハワイに自分の PC を持参し、モデムによってインターネット接続する方法について述べています。
モデムは PC と電話回線の仲立ちをする部品で、最近の PC ならたいてい内蔵されており、側面や背面に「モデムポート」が装備されています。
写真の左側が PC 内蔵のモデムにつながるモデムポート、右は LAN
接続に利用するイーサネットポートです。よく似ていますが幅やピン数が違います(写真中のコメントに間違いがあります)。
しかし、筆者のように少し古い型の PC になるとモデムポートがありません。
この場合は、ノート PC 用のモデムを購入し、PC のカードスロットや、
USB ポートに差し込んで利用することになります。
モデムには「国際対応タイプ」と「日本国内専用タイプ」があります。 可能な限り国際対応モデムを利用したほうが失敗が少ないでしょう。
ノートパソコンに内蔵のモデムを利用する場合は、マニュアルの規格欄をよく調べておきましょう。
また、国際対応モデムも各社から発売されています。 PC カードタイプ、USB 接続タイプがあります。

実際のところ「国際対応モデム」というのは、ITU-T 標準勧告 V.90 規格(または
V.92 規格)に対応しているモデムということになると思います。
ただやっぱり「米国にて動作検証済み」とうたっている製品を選ぶほうが安心ではあります。

もちろんローミング先、つまり現地ハワイのアクセスポイント(ダイヤルアップ先)も
V.90(V.92)に対応している必要があります。
V92 規格

V シリーズ勧告
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Step 1. ローミングサービスをチェック |
それでは一般ホテルでモデムを使ってダイヤルアップ接続するための方法を順を追って見ていきましょう。
こうやって詳しく説明をすると、なんだかややこしそうな感じもしますが、やることをやっておけば、案外あっけなく接続に成功します。
ハワイ出発1ヶ月前には、ふだん日本で利用しているプロバイダが「国際ローミングサービス」を行っているかどうかをチェックしておきましょう。
国際ローミングサービスとは、海外へ行ったときなどに、現地の(自分が契約していない)プロバイダのアクセスポイントを利用させてもらうしくみのことです。
はじめに「ハワイ出発1ヶ月前には」と書きました。
これは、国際ローミングサービスがオプションとなっているプロバイダで、かつ対応が遅い業者の場合、平気で「1ヶ月くらいかかります」などとぬかしやがる、あ、言われてしまうことがあるからです。
有名なプロバイダでは、特に申し込みの必要もなく、ハワイで提携している接続プロバイダのアクセスポイントが利用できます。
申し込みが必要な場合であっても、たいていウェブ上で申し込み
OK。24時間後くらいからローミング可能です。
しかし、あの OCN
ですら、最初は1ヶ月近く待たされたもんです。
現地の接続プロバイダのアクセスポイントを借りる必要がない場合もあります。自分が日本で契約しているプロバイダ(または提携業者)が、世界の主要都市にもアクセスポイントを設置している場合です。
◆ DoCoMo
AOL
◆ @nifty
◆ JENS SpinNet(旧 AT & T WorldNet Service)
などがそうです。
地域系のプロバイダや、ケーブル TV
会社の場合、国際ローミングサービスには対応していない場合や、対応していてもハワイにはアクセスポイントが無いことがあります。それぞれのプロバイダの Web
サイトを見たり、問い合わせてみましょう。
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Step 2. 接続時ユーザ名の変更 & 必要なら SMTP サーバの変更
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この Step 2.
で説明していることは結局、契約しているプロバイダのローミング・サービスの説明をよく読んでおく、ということなのですが、ポイントは三つです。
- ■ プロバイダによっては専用ソフトを
PC にインストールする
- プロバイダによっては、専用のソフトウェアをダウンロード&インストールしておく必要があります。
このソフトは、世界中のダイヤルアップ先の電話番号リストと、ダイヤルアップの設定をカンタンに行える機能を持っています。
あなたが契約しているプロバイダが、このようなパターンの場合、専用ソフトをダウンロードして、PC
にセットアップしておきましょう。なおこのソフトを使って接続する場合は、以下の
「接続 ID の変更」、「Step 8.」の手順は、自動制御されますので、読み流す程度で結構です。
- ■ 接続 ID の変更
- インターネットへ接続する際(ダイヤルアップ時)に必要な接続
ID
のうち、ユーザ名の変更が必要な場合が多いということです。
例えばふだん、「pokopen」というユーザ名で接続しているとすると、海外からでは「pokopen@provider.ne.jp」などのように変更する必要があります。
- ■ SMTP サーバの指定方法
- ふつう各プロバイダは、海外からの SMTP
サーバの利用ルールを決めて、会員に示しています。
例えば、海外からの利用に限っては、特定の SMTP
サーバを利用するように決めているのです。
契約しているプロバイダのローミング・サービスのコーナーにある、SMTP
サーバの指定方法をよく見ておきましょう。
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Step 3. モデムセイバーを準備
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モデムの「過電流破壊」、回線の「逆相」に対して準備しておきます。
ハワイの MJ(モジュラージャック)は、日本と同じ
RJ-11型。つまり物理的な意味での電話回線への接続は、ほとんどの場合心配ありません。しかし電話回線の電流値は注意しましょう。
PBX(構内交換機)を通している場合は、モデムを破壊してしまうほどの電流が流れていることがあります。デジタルPBXを設置しているホテルなら、90mA
の回線電流でモデムは破壊されます。
パソコンショップでモデムセイバー(モデムチェッカー)と呼ばれるものを買っていかれることをおすすめします。モデムセイバーは、電話機のデータポート(上写真)や壁の
MJ
(右写真)と、モデムの間に挿入するタイプで、過電流保護機能と極性変換機能が必須です。
- プラネックスコミュニケーションズ(PCi)社製
PX-CHK01, Checkey (紺)
秋葉原
KAKUTA
Sofmap で \2,399-(02/6)
(写真をクリック)
- デバイスネット社製(Road Warrior ブランド)
モデムセイバーLT(緑・橙・黒)
過電流・逆相対応はもちろん、4ピン接続時のピン番変換、オス−メス変換、ケーブル収納デザイン、と高いだけのことはある製品。
有楽町 Bic P-can
で \3,980-(01/11/12)
秋葉原
Laox The Comp で \3,480-(01/09/25)、
秋葉原
イケショップ で\3,180-(01/10/03)
- 三代電子有限公司製
MODEM KEEPER PRO MK-100A(黒)
どう見ても1、のコピー品。
それとも製造元から別ルートで流れているのか?
秋葉原 T-ZONE DIY SHOP で \2,980-(01/03/08)
デジタルPBXを設置しているホテルの場合、「モデム・ダブラー」を使う方法があります。これは内線方式になっている勤務先オフィスでも活躍するスグレモノです。
電池タイプ \11,800-、AC タイプ \13,500 (有楽町 Bic P-can
01/12/12)。
また同じ機能を持つ製品で、アレストの「ラインチェンジャーワールド、99LC03型」もあります
\21,800-(秋葉原 Laox The Comp 02/2/8)。いずれも接続スピードは半分近くに落ちる場合があります。また
PBX 装置によっては接続できない場合もあります。
なお古いホテルなどで、まれに電話線がMJでなく、電話機や壁に引き込んである場合があります。こんな悪条件でも接続しなければならない場合は、「音響カプラー」を持っていかれることをおすすめします。
インターネットカフェの検証レポートもご覧下さい。ビジネスユースでも十分使えるお店もあります(トップページへ戻り「インターネットカフェ実地調査報告」を選択)。
◆ 参考リンク
ハワイ渡航者向けページ (デバイスネット)
Road Warrior
(オブビエイター)
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Step 4. 小物をそろえておく |
ホテルの部屋で、コンセント、MJ、机の位置関係で、機器レイアウトがしにくくなる場合がよくあります。
電話の延長ケーブルや「メス−メス」ジャックはもちろん、AC
テーブルタップもあると便利です。
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Step 5. 国際電話で実際にテストする |
それでは、自宅から国際電話をかけ、実際にハワイのPOP(アクセスポイント)からインターネットへ接続テストをしましょう。
もちろん電話番号の設定は、日本から発信できるものにしておきます。
・ マイライン制度による国際電話のかけ方早わかり
・ マイライン事業者協議会
映画で耳にするような、アメリカの電話の呼び出し音が聞こえて、わりとスグに PPP
認証(ダイヤルアップ接続認証)のステップへ進みます。
接続後、ウェブページの閲覧とメールの送受信をチェックします。メールは自分宛てに送っておけば、送受信チェックとなるでしょう。
この「国際電話テスト」が成功しなければ、ハワイへ行っても失敗します。このテストが成功したのに、ハワイではダメだという場合は、ダイヤルアップ設定のミス(テスト環境のままなど)、モデムセイバーの逆相や過電流破壊、ホテルの電話交換機が特殊、ということが考えられます。
まぁ、でも実際は接続できないことのほうがめずらしいと思います。ユーザとしてやるべきことをキッチリやっておけば、まず心配要りません。
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Step 6. ホテル予約の際は「9発信できる部屋指定」 |
悲しいかな、以上の点をクリアしたとしても、完全とはいえません。
特に筆者が泊まるような安ホテルの場合などにありがちなのですが、部屋の電話が「9発信(日本でいうゼロ発信)」出来ない場合があるのです。9発信できる部屋を指定(または確認)しておくとよいと思います。
外線発信番号は、まれに“7”の場合もあるようです。
ところで驚かれるかもしれませんが、モデムが何であるかを知らない、ホテルスタッフはめずらしくありません。
「モデムが使える部屋を」といっても意味が通じないわけです。
なお、アウトリガー系の Ohana East(旧 Outrigger East)
、
西武プリンス系の
Hawaii Prince Hotel にはビジネスセンターが併設されています。ただし Ohana East は 「LAN 接続方式ではありません(Outrigger
日本営業部談)」。またワイキキ・ゲートウェイ・ホテル、ワイキキ・サンド・ヴィラ・ホテルなら、客室に LAN ポートが来ています(体験レポート「花ぶら2」、「花ぷら3」)。
◆ 参考:Ohana
East 日本語ページ
・ Outrigger Tokyo Office : (営業部)
TEL 03-3436-5451 / FAX03-3436-5477
・ Tokyo Reservation Office : (予約)
TEL 03-5473-9470 / FAX03-5473-0977
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Step 7. 接続設定のコツ |
このStep 7.
は、ふだん国内出張先等でダイヤルアップされている方は飛ばしてかまいません。
- Windows パソコンの場合、モデムのプロパティで
「発振音を確認してからダイヤルする」をオフ
- 外線発信番号「9」の後に、待機時間を作るためのカンマ「,」を1〜2コ入れておきます。
- 市外局番などの欄は使わないほうがエラー率は低くなるようです。一番右の電話番号の欄に外線発信番号からすべて入力しましょう。
例:「9,123−4567」(もちろん半角入力)
設定する電話番号は、もちろんローミング先のハワイ市内アクセスポイントです。海外ではアクセスポイントのことを「POP」と表示します。
番号設定を間違えると、パソコンから「Hello ?」などと声が聞こえてきてアセるので注意。また外線発信番号は必ず「9」であるとも限りません。ホテル内ハウスキーパーなどにかかってしまって、これまたアセるので注意。
キッチンなどがついている滞在型の宿泊施設、コンドミニアムなどでは、受話器を上げるとすでに電話がつながっている場合もあります。つまり
外線発信番号は不要です。概してハワイでは、ダイヤルアップ接続に関して、ほとんど苦労はありません。とはいえ、ハワイのアクセスポイントのチェックや、ダイヤルアップソフトの設定など、ユーザとしての基本作業は怠ってはいけません。
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トラブル!、現地でメール送信ができないとき |
現地で Web
ブラウズとメール受信はできるが、メール送信だけできない、といったことが起きる場合があります。
これは SMTP
サーバ(送信サーバ)の設定に原因があります。
現地で電子メールを送信する場合、原則としては物理的に至近の、つまりハワイにある
SMTP
サーバ(送信サーバ)を利用することがおすすめです。
まずは契約しているプロバイダの、ローミングサービスのページにあるはずの、SMTP
サーバ名の指定についてよく読んでおきましょう。
どうしても、メールが送信できない場合は、他の SMTP
サーバを使うことになるわけですが、多くのプロバイダは不正メールのリレーをしないために、何らかの利用制御をしていることに注意しましょう。以下のようなアクセス制御が一般的です。
- メールメッセージの送信者アドレスのチェック
(From値チェック)
- POP before SMTP 制御
- 外部ネットワークからの接続拒否
- 指定アクセスポイント以外からの接続拒否
- SMTP AUTH
- ■ From値チェック
- 送信しようとするメールの送信者アドレスをチェックされます。アットマーク(@)以降が、自社ホスト名、ドメイン名でない場合は拒否されます。プロバイダが自社会員からのアクセス(メール送信要求)であるかどうかを判断するひとつの方法です。
- ■ POP before SMTP 制御
- もっとも多く採用されている仕組みで「POP認証制御」ともいいます。
接続要求してきたユーザが、自社のメールボックスを開けられるパスワードを知っているかどうか、つまり自社会員であるかどうかをチェックするというものです。
ほとんどの場合、時間制限がありメール受信作業後(POP認証後)15分〜30分の間だけ
SMTP サーバが利用できます。
ちなみに Microsoft 社のメールクライアント
「Outlook Express」
で「送受信」ボタンを押すと、最初にメール送信作業をおこない、そのあとメール受信作業をする仕組みになっているため、1回目は必ず送信エラーを起こします。
すぐに2回目の送受信にチャレンジすると、1回目の受信作業で
POP
認証されていますから、ここではじめて送信が成功します。
- ■ 外部ネットワークからの接続拒否
- プロバイダのネットワーク外からの SMTP
サーバ接続を一切拒否する場合もあります。しかし、海外出張等のユーザのために、事前に届出するなど特殊な設定を説明している場合があります。
- ■ 指定アクセスポイント以外からの接続拒否
- 決まったアクセスポイント以外からの SMTP
接続を拒否するパターンです。この場合たいてい POP
サーバ認証もしません。
前項と同じく、事前に届出するなど特殊な設定を説明している場合があります。
- ■ SMTP AUTH (Simple Mail Transfer
Protocol Authentication)
- 世界中の多くの ISP が採用している SMTP サーバに、
米センドメールの、“sendmail(センドメール)”があります。
バージョン 8.10.0 以降では、メール送信者に ID と
パスワードを要求します(一般的には ver.8.11.x 以降)。認証データベースは POP3
のものを流用できるため、ISP
にメールアカウントを持っていない場合には利用を拒否するパターンが一般的のようです。
- ● 参考リンク
- http://www.sendmail.org/
http://www.sendmail.com/
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市内通話料が無料でもローミング料金はかかる |
ホテルの部屋から市内のアクセスポイントにダイヤルする場合、市内通話料金がかかります。たいていの場合1通話75セントです。時間は関係ありません。
これだけを考えると固定料金でインターネット接続しているように思えるのですが、ひとつ「落とし穴」があります。
「国際ローミング料金」です。
日本で普段利用しているプロバイダによって、無料だったり、1分ごとに十数円かかったりします。
たとえば OCN
の場合、毎分18円で課金されてゆくので、ウッカリしていると帰国後にイタイ目にあってしまいます。国際ローミング料金が無料ではない場合、こまめに接続を切ったほうが身のためです。
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