花ぷら

花ぷら14(2014/1)

2014年1月31日、金曜日。きょうは帰国日である。
日本からのハワイ旅行で帰国日というと、朝から午前中にかけてホノルルを出発する便に乗ることが多いので、早朝から慌ただしいことが少なくない。場合によっては前夜から、明日の朝起きられるだろうかという不安を胸に、横になることもある。
しかし今回の帰国便というのが、ホノルル発17:05なのである。日中に十分時間があるのだ。
チェックアウトの手続きをし、スーツケースなどの大型荷物は少し預かっていてもらうことにする。引き換え証を受け取って身軽な格好で外へ出る。

レンタカーはマウイ島一日観光の前日、29日に返却しているので「足」は市バスの TheBus である(正式表記では e と T の間にスペースはない)。ルートナンバー2のバスに乗って、カリヒ地区にある市バスの乗り換えターミナルへ向かう。
昨日行ったマウイ島では「カヒリ」という町があったが、こっちは「カリヒ」である。なんだかややこしいなと思いながら、「カリヒ」へ向けて出発する。

【午後便での帰国】

午後便での帰国日は、せっかくの時間を有効に使いたいとは思うものの、ホノルル空港に余裕を持って到着できないような事態は避けたいものです。
帰国日にレンタカーを空港返却にしている場合、一つの方法として、日本人にとっては「この樹なんの樹」「日立の樹」で有名なモアナルアガーデンを最後に持ってくるというのもアイディアです。


ここ、カリヒ・トランジット・センターは、オアフ島の路線バスシステムにおける重要な乗り換えターミナルのひとつでもあり、定期券などを取り扱う案内所もあるところだ。そしてバス事業を運営している Oahu Transit Services Inc. 社屋のすぐ隣でもある。
以前は隣の Oahu Transit Services Inc. の社屋に近い所に乗り換え停留所や案内所があったが、いまはこちらの広い敷地を利用して、新しく立派な島式の乗り換え用プラットフォームが出来ている。

「島」の少し先へ歩いていくと、ガラス張りの事務所 Bus Pass Office Lost & Found があり、すでに何人かが順番を作っていて、事務所の外まで続いている。
今日はここで、母のシニアカードを作ろうと考えている。
シニアカードとは、いわば高齢者用割引カードであり、日本でも自治体などが高齢者のバス運賃優遇制度をやっているのと話は同じである。
「ハワイ旅行の最終日にシニアカード買うやなんて、なんだんねん?」と思われるかもしれないが、経済的な理由というよりも、楽しみとして持っていたいという動機の方が大きい。それに、有効期限が4年ということもあるし、このカードそのものが、ハワイや米国におけるちょっとした証明書代わりにもなる。

オアフ島のシニアカードは、特に住民であることを示す必要はなく、65歳以上であれば日本からの観光客であっても作ることができる。本人がパスポートと現金を持参してこのオフィスを訪れ、申し込み手続きのあと写真を撮ってもらえば、数分でシニアカードを受け取ることができる。

【シニア・カード】

2015年12月現在シニアカードを作成するには、年齢を証明できるもの(日本人観光客の場合はパスポートが適切)をバス・パス・オフィスに持参し、備え付けの申込書に必要事項を記入して窓口に提出します。
写真はこのオフィスで撮ります。ガラス張りの向こう側にカメラがあり、ガラスの映り込み防止フードがレンズとガラスの間に取り付けられています。申請者はガラスのこちら側からカメラを見るかっこうで撮影します。
有効期間は4年間。この間、通常なら2ドル50セントのバス運賃が、シニアカードを提示することにより1ドルになります。

カードの発行手数料は(撮影料も含めて)10ドルですが、たいてこの場で有効期限を示したステッカーも購入します。というのは、有効期限が記されたステッカーを購入して貼っておけば、その期限まではバスは無賃となり、1ドルを支払う必要もなくなるからです。このステッカーは歴月単位となっており、5ドルです。
ワイキキの ABC ストアやアラモアナ・ショッピング・センター山側のサテライト・シティ・ホールなどでも購入できますが、毎月20日以降になると翌月分のステッカーしか販売しないようになります。「多少損になってもいいから当月のステッカーが欲しい」という場合は、このカリヒ・トランジット・センターまでくれば、「不思議なお客さんだなぁ」というような表情で、当月分(残り有効期間10日程度)のステッカーを販売してくれます。
ちなみに「けっ!、5ドルぐらいの『はした金』がナンボのもんじゃい」というような態度でいると、並んでいる年間所得の低い人々から「下品な金持ち東洋人」として非難を受ける場合もあります。
なお今回は、2月14日まで有効のステッカーを貼ってもらっています。


時間もじゅうぶんあるし、シニアカードを使って、このカリヒ・トランジット・センターから、ワイキキ方面行のバスに乗る。もちろん私は正規運賃2ドル50セントを現金で支払う。
ゆっくりと昼食をとって、タクシーでホノルル空港へ向かう。
JAL のカウンターは、なにやら南国ムードを醸すようなデザインに作り替えられている。

今回の旅は、比較的ゆっくりした日程で調整することができ、母も私ものんびりすることができた。「もう、ここには来られないかもしれない」と母は言うが、もしそうなったとしても心残りはない。お互いそう思っていることは、敢えて語らずともわかっていることだ。

ANA の NH1061 便は、順調に羽田空港に到着した。 ホノルルを夕刻に出発しているから、日本到着はかなり遅くなる。まぶしいほどの太陽が降り注ぐ島から北回帰線を超え、到着した日本は冬の夜である。

「花ぷら14」 ―― おわり

  • BACK
  • INDEX
  • NEXT

上部へ戻る