ぶらりひとり旅(2001/1)
出国手続きを済ませ、ボーディングまでのひと時、リフレッシュルームへ行ってみたが、インターネットアクセスできるパソコンは2台ともふさがっていた。
ラウンジで、よその子どもたちとサザエさんを見る。
プラズマ・ディスプレイはきれいだ。
42番ゲートから、ノースウェスト航空10便に乗りこむ。
座席は37-H、通路側だ。右隣の男性とその右の女性はどうやら新婚のように見える。男性は通路側の私と、窓側の奥さんに挟まれて窮屈そうだ。なんたってお世辞にも痩せているとはいえない体格。
旅客機が飛ぶときは、ドアのセレクターレバーを
AUTOMATIC や ARMED と呼ばれる位置にセットしておく。こうしておくとドアが開いた時に、自動的に
「すべり台」が出てくる。
このタイミングで私は席を移動した。
実は、搭乗券に書いてある席に必ず座らなくてはいけない、ということはないからである。空いている席があれば移動してもよいのだ。
ただし注意点がある。出発ギリギリで乗り込んでくる人もいるので、ドアが閉まるまで移動しないほうがいい。それと当然だが同クラスの席に移ること。
そして何よりも、客室乗務員の指示には従うことだ。
実は搭乗客の座席位置は 「ウェイト & バランス」 といって、飛行機が安定姿勢で飛べるよう、考慮されたうえで決められていく。つまり、度が過ぎて機内で席替え大会が始まってしまうと、このウェイト & バランスに問題が生じ、安全上問題があるということで、離陸すらできなくなることもあるのだ。
移った席は 37-G
。つまり通路を挟んだ隣の列に移動できたわけだ。
左は誰も座っていない F
列。右は通路。これで心置きなくパソコンを使ったり、ビールを飲んだり出来る。
さっきの新婚さんは、逃げるように席を移動した私を不思議そうに眺めていたが、事情がわかると、かえって安心しているようだった。
機上の食事メニューは、「牛肉照り焼き」、または「うなぎご飯」である。
ノースウェスト航空とはいえ、日本人搭乗率は高い。したがって真っ先に、
うなぎご飯はなくなってしまう。
サービスカートが私のところに回ってきた頃には、もう選択の余地はなかった。日本はいま、21時頃である。
それにしても、前席の人がシートを倒してしまうと、ノートパソコンは使えなくなってしまう。まぁ仕方がないか。なんたってエコノミークラスだし。
食後のティーサーブも終わって、FA
がヒマそうになった頃、コールボタンを押す。さて、これが来ない。15分たっても来ないので直接頼もうとギャレーをのぞいたら、雑誌を読んでいた。寝酒用にスコッチ・オン・ザ・ロックを頼む。
まちがえて FA
のコールボタンを使う乗客が多かったから、
「ピーターと狼状態」になったのだろう。
FA = Flight Attendant 客室乗務員のこと。通常は CA = Cabin Attendant と呼ばれるが、NorthWest Air では FAと呼ぶ。まぁようするにスチュワーデスさんですな。
日系エアの FA と、米系エアの FA
のサービスはよく話題にのぼる。
米系エアは「つっけんどん」だ、という話もあるが、これは人によって求めるサービスが違うから一概に決められない。日系エアのサービスが、よけいなお世話に感じる人もいるのである。
米系エアでも、日本人が「な、何ィ!?」と感じるのは、米本土便だと思う。考えられないような接客態度も見受けられる。しかしハワイ路線に限っては、日本人の感覚を無視するわけにはいかない。
音声は英語、字幕は中国語の妙な映画をぼんやり見つめながら、ウトウト寝る。
着陸2時間ほど前に機内の照明が明るくなる。クロワッサンなどの軽食が出る。
テーブルを使うようなタイミングでは、シートは正位置、つまり起こしておくのがマナーだ。そうしないと後ろの人が迷惑する。悲しいことにシートを倒したまま食事をしているのはたいていアジア人だ。
また、コーヒなどを注いでもらう場合、FA
が差し出したトレー(お盆)にカップを載せ、注がれたら自分でそのカップを取る。
つまり FA
は基本的に、乗客が使った、あるいは使う食器などには、素手で触らないのである。感染症などの予防の目的である。
日系エアでも、乗客から回収したオシボリは、トング(パンをつかむアレ)で処理容器に詰め込むか、手袋をして扱う。









